旅の思い出

 熱戦が続いたオリンピックも無事閉幕しました。
期待していた男女サッカーは、2位と4位という結果でしたね。
日本サッカー界の現在の世界での立ち位置からすればどちらも上出来の結果と言えるでしょう。

オリンピックが終盤を迎えていた先週8日から早い夏休みをいただいて、毎年恒例の夏休み旅行に行ってきました。
出発日の8日未明にもテレビでサッカーの応援をしてしまったので、寝不足での出発になりましたが、まだ世間がお盆休み前なので東名高速道路も空いていますし、御殿場から新東名に入るとさらに空き空きで、道も新しいのでとても走りやすくて助かりました。
今年の旅は、彦根→近江八幡→伊賀上野→伊勢神宮というルートを3泊4日で回わります。

 旅のメインの伊勢神宮では、お伊勢参りの正式ルート?に従い、まず二見まで行き二見輿玉神社を先にお参りしてから伊勢まで戻り、外宮から内宮の順でお参り。
さすが”一度はお伊勢参り”と言われるだけあって、荘厳な雰囲気の参道と伝統的な威厳をかもし出す本宮に圧倒され・・・・
ると思ったのですが、正直行く前に思っていたのとはちょっと違った感じでした。
確かに古めかしくて威厳ある建物なんですが、人の多さも手伝ってか、なんか映画のセットを見ているようで、観光気分で回って終わってしまった感じです・・・。自分の信心深さが足りないせいでしょうか・・

今回の旅で印象に残ったのは、最初のスケジュールには入っていなくて、琵琶湖畔の初日の宿で次の日のルートを検討しながら地図を眺めているときに、意外と京都が近いことに気が付いて、急遽決めて翌日に行った南禅寺の山門です。
下から見上げた山門も迫力ありましたが、上に登るとまさに
絶景かな 絶景かな!
山門の上を吹き抜ける風もとても気持ちよくて、人が少なかったこともあり、床に座り込んでのんびりとした心地よいひと時を過ごすことができました。
380年以上前に建てられた木造建築物に直に触れて、そこに座っていると、時間を肌で感じられるような気がして、穏やかで心地よく感じられます。
伊勢神宮との感じ方の違いは”見る”だけで触れることができなかったからかも知れません。

"南禅寺山門"当初は南禅寺にはレンガ造りの水路閣を見たくて行ったのですが、思いがけず素敵な時間を過ごすことができ、良い旅の思い出となりました。
あっ、もちろん水路閣も良かったですよ。 

"南禅寺水路閣"私は中学生の頃から写真にこり始めて、一眼レフを買ったり、家で暗幕引いて写真を現像したりして、旅行のときにも必ずカメラを持って行きバシャバシャ撮っていたのですが、あるとき旅の写真を見ていて気が付いたのが、旅の思い出が自分の中にあまりない ということでした。
目で見るばかりで、写真を撮ることに集中してしまうと、その場所自体の記憶が薄いことに気が付いたんですね。
それからしばらくは旅にはカメラを持たずに、感動したものにはそこまで自分で行って触ってくることにしました。
そうすると、何十年も前の旅の記憶も不思議と記憶によく残っている気がします。
デジタルカメラ全盛になり、フィルム時代とは比べ物にならないくらいの枚数を撮るようになり、いつの間にかまた”撮る”時間が長くなり、”触れる”ことが少なくなってきているのかもしれません。今回はそんなことにもあらためて気づかされた旅にもなりました。

 

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